日本医工学治療学会 第36回学術大会

大会長挨拶

ご挨拶

この度、2020年4月3日(金)~5日(日)に岩手県盛岡市のアイーナいわて県民情報交流センターにおいて、日本医工学治療学会第36回学術大会を開催させていただくことになり、誠に光栄に存じます。この伝統ある学会が東北の地で開催されるのは初めてありますので、実り豊かな学会となりますよう、しっかり準備をして参りたいと思います。

2020年は第32回オリンピック競技大会および東京2020パラリンピック競技大会(東京2020)が開催される年です。東京2020の3つの基本コンセプトとして、「全員が自己ベスト」、「多様性と調和」、「未来への継承」があります。医工学治療においても同じ事が言えます。「医療従事者が患者さんのためにベストを尽くすこと」、「医師のみならず臨床工学技士、看護師、薬剤師、栄養士、理学療法士、医療ソーシャルワーカー、工学研究者など多種多様な職種がお互いに協力し調和すること」、「平成とともに始まった本学会も、諸先輩方のご尽力により発展してきました。次世代へ「学問」として継承が重要なこと」です。

医学と工学は絶えず連携しながら今日まで発展を続けております。医工学治療の更なる発展のために、テーマを「揺るぎない」といたしました。

ポスターの写真は宮古市田老にある「三王岩」です。田老町は、世界一の防波堤を築いた町として有名です。その防波堤のそば(海側)に「三王岩」はあります。2011年大震災による津波は世界一の防波堤を破壊しましたが、この「三王岩」揺るぎなくそびえたままでした。日本医工学治療学会も次世代に「揺るぎない」学問として残せるようにとの願いを込めて「三王岩」を用いました。

多職種の方々が「揺るぎない」技術、治療方法をもって「医工学治療を発展させていこう」と感じられる学会になればと思います。

まだ寒さが残る盛岡の4月ですが、皆様にお会い出来ることを楽しみにしております。
「盛岡に、おでんせ。」

日本医工学治療学会 第36回学術大会

大会長 阿部 貴弥

(岩手医科大学医学部泌尿器科学講座)